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zoom RSS 雑記「積読崩し」

<<   作成日時 : 2007/06/23 12:18   >>

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 入間人間
読了。


当初買う予定は無かったのですが、ゆーいちさん( http://www.u-1.net/ )のレビュー等を見て興味が出てきたので購入。
読了してまず思ったこと。
私は西尾維新さんの作品が大好きなのですけど、おそらくこの作者も大好きなんだろうなあ、と思いました。キャラ造形も文体も話の組み立て方も完全に、良い意味でも悪い意味でも西尾チルドレンな作品です。2chではクロチャンとの類似も語られているようですが、それもまあ言われて見れば判らなくもない。
とは言え、さすがに天下の電撃文庫から出てくるだけあって、それに留まらない魅力を備えた作品でした。
基本的な流れは「戯言シリーズ」のようにミステリ的な仕掛けとライトノベル的な語りの両方を備えたお話、でいいのかと。ですが、主人公とヒロインの関係は今と言う時代だからこそ書かれえたもの、出版可能となったもの、という気がします。
過剰なまでの不幸あるいは狂気の描写が当たり前に許される時代、全てが崩壊しているという感覚がもはや珍しくなくなってしまった時代、といいますか。
ネタバレになるので詳細は語れませんが、仕掛けの部分よりむしろその「救いの無い中での限定された救済」を語ろうとした部分が印象的でした。
正直電撃文庫がこういう作品を出してきたのは少々意外でもありましたね。
次作がこれの続きになるのか、別の作品になるのは判りませんが今後に注目したい方です。

あと、先日から積んであったこれらも読み終わりました。なんとなく読書週間になった今週。

>ゼランディーヌ―性悪ないばら姫 嬉野秋彦
イラストの印象を裏切らない作品……でいいのかな^^?
世界観を把握するのに若干時間はかかりましたが、それからはすらすらと。
主人公が性悪な金髪女装ショタと言う時点でかなり読者層を限定している作品ですが、私は全然おーけー。
いやむしろそれが(ry
で、絵師さんのイラストもなかなか素晴らしいのですが、良い子は名前を検索してはいけませんよ……理由はおっきいお友達ならお分かりですね?
というわけで(何が?)色々とスレスレな作品が読みたい方はぜひ。
しかし上とは当然ながら全くカテゴリーが違うので誤解なきよう。

>オイレンシュピーゲル 2 (2) 冲方丁
今回は長編という事もあり、作者も思う存分鬱屈した感情を嬉々として爆発させた感が。
現代と少しずつ繋がる断片の扱い方全てに徹底した皮肉と辛辣なユーモアが浸透しています。
ただ、それが全てということではなくて、核はあくまでも少女たちのハードな「生」の物語。
また、その脇を固める男どもも非常に魅力的に描かれています。特にロシア人たちは格好良すぎですな。ブラクラのバラライカの部下もかくや、な感じ。
ラノベ的なサービスもカタルシスの表現もしっかり盛り込みつつ、ただ読み飛ばすだけではすまされない引っかかりを文章のあちこちに仕込む作者の力量はやはり並大抵のものではありません。スプライトの二巻にも期待大です。
ただ、この文体にはやはり慣れが必要。どろどろの内容を描きつつも何処か無機的、それでいながら生の感情の噴出はしっかり描かれている。相反するともいえる二つを等置したスピード感溢れる独特の文体は前作同様ですが、こればっかりは好みもあるかな。

>月光のカルネヴァーレ~白銀のカリアティード 1 (1) J・さいろー
とりあえず、原作をやってなくてもスムーズに作品世界に入れましたね。
よってゲーム買えない人でも無問題。18歳未満にも優しいガガガ文庫(笑)
でも、正直内容のインモラルな部分についてはゲーム以上に18禁な気がします><
さいろーさん恐るべし。とりあえずノヴェラ可愛いよノ(マテ)
続きものなので現段階での評価は控えますが、とりあえずさいろーさんならではの少年少女(人形も含め)の生き生きした描写が魅力的ですね。
しかし今後の展開を考えると、それすらもガクブル要素ではあるわけですが……震えて待て、な感じ。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)

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例えば片山憲太郎の「電波的な彼女」なども、世情の混沌さが気持ち悪い作品でしたね。あちらは、そもそも日常的に狂的な犯罪が起きている終わりかけている日本、な感じでしたが。そういう意味では主人公らが壊れている「嘘つきみーくん〜」とはなかなかに対照的な感じなのかも。
まあ、読後の後味の悪さは「電波的な〜」の方がずっと上でしたが。
逆に、こういう設定なのに、なんとなく無難に終わらせてる「嘘つきみーくん〜」ってかなり変な作品なのかもですね。

J・さいろー氏のえろノベル積んでるなあ……。
ゆーいち
2007/06/23 22:15

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