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zoom RSS 雑記「宗教・神話関係の資料とかその@」

<<   作成日時 : 2007/09/24 17:45   >>

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自分の創作ネタ元の一つ、かな。

手の内を晒しているわけで少々むず痒い部分もありますが、所詮は簡単に書店で買えるものばかりですので、まあ専門家の方は憫笑とともにさらりと流してくださいな。
こういう分野に興味のある方にとって、日本語で読める解り易い本に限ってもこのぐらいはありますよ、程度のガイドと受け取っていただければ。入り込むときりのない世界ですからね。

私自身はクリスチャンでもムスリムでもマルキシストでもどこぞの学会員でもありません。
家は曹洞宗だったと思うけど私自身への影響は少ないですね。
しかし、ある方は自分を無宗教と言い張る人間は自身の宗教性に無自覚なだけに過ぎないと言っております。日本人は仏教神道いずれにせよ、生活そのものを宗教が規定しているという感覚が希薄ですが、では我々がその思想から影響を受けていないか、といえばけしてそんなことは無い。その意味ではおそらく私は広義の仏教徒に含まれるでしょう。

で、不定期にですが何回かに分けて、私が読んできた資料本について短いコメントとともに上げて行きたいと考えております。キリスト教関係書籍が主体ですが、他の分野も入り混じっています。
また純粋に学術資料に基づいて書かれたもの以外にも、半ば創作あるいはフィクションとして書かれたもの、時代によっては「トンデモ本」に認定されるであろうものも含まれています。
ただし、これはあくまで「創作のための資料・ネタ」として購入したものであり、特定の宗教思想を賛美・承認、あるいは非難するつもりで取り上げる訳ではないことを予めお断りしておきます。
従って、「この本に書いてあることは教義的に正しくない」とか「この本を書いた人間はクリスチャンではないので間違っている」「軽々しくこういう本を紹介してはいけない」などというご意見には一切コメント致しかねますのでどうかご了承下さい。
それを判断すべきはあくまで本を実際に手にとった読者なのですから。よって当然ながら、私が付けたコメントもまた一つの個人的な感想にすぎないことを再度お断りしておきます。

>キリスト教関連書籍
聖書時代史―旧約篇 (岩波現代文庫) 山我哲生
☆聖書時代史 新約篇 (岩波現代文庫) 佐藤研
どちらもわりと冷静に歴史を追っている点で評価できる。
塩野七生「ローマ人の物語」と平行して読むのもなかなか面白いですよ?

聖書―和英対照(新共同訳/TEV)
新共同訳、英訳TEVが抱える問題については「書物としての〜」参照のこと。

旧約聖書外典〈上〉 (講談社文芸文庫) 関根正雄編
旧約聖書外典〈下〉 (講談社文芸文庫) 関根正雄編
抄訳が多いがこの値段では仕方ないか。「ユディト書」「第四エズラ書」「エノク書」あたりがネタ的には面白いかと。

新約聖書外典 (講談社文芸文庫) 荒井献編
グノーシス文書多し。「ヨハネ行伝」「使徒ユダ・トマスの行伝」あたりが面白いですね。「真珠の歌」を収録。
使徒教父文書 (講談社文芸文庫) 荒井献編
資料としてはともかく話としてはつまらないものが多い。「ヘルマスの牧者」くらいかね。

死海文書のすべて ジェームス・C・ヴァンダーカム
真面目な資料本。「ヨベル書」や「戦いの書」のお話もちらっと。
旧約聖書偽典 2 (2) 聖書外典偽典 4
「ヨベル書」が読みたくて仕方なく買った。高い。こっちにも「エノク書」は入ってる。

聖書植物大事典
聖書動物大事典
どちらも馬鹿高いので普通の人は買う必要なし。真面目に研究している人以外ではネタを求める私のようなお馬鹿さんしか買わないであろう代物です。面白いけどな!

☆キリスト教思想への招待 田川建三
田川もグノーシスも好きな私としては、荒井献と田川建三の仲の悪さは非常に興味深い。
これはタイトル通りの入門書。信仰なんぞ無くても興味深く読めます。

☆イエスという男 田川建三
個人的に座右の書のひとつ。聖書に対する見方が全く変わる本です。

宗教批判をめぐる―宗教とは何か〈上〉 (洋泉社MC新書) 田川建三
田川氏のスタンスがよく解る本。コミュニズム云々はおいといても、氏の発言には共感させられる部分が多いのは事実。
マタイ福音書によせて―宗教とは何か〈下〉 (洋泉社MC新書) 田川建三
遠藤周作も吉本隆明もけちょんけちょん。ここは笑うところか。

原始キリスト教史の一断面―福音書文学の成立 田川建三
マルコ福音書の成立過程についての考察。高いが面白い。

書物としての新約聖書 田川建三
正文批判についての日本語書籍としてはバイブル的な存在。しかし馬鹿高い。

☆知って役立つキリスト教大研究 (新潮OH!文庫) 八木谷柳子
包括的に今のキリスト教を知りたい人には最適のまっとうな入門書。とにかく読みやすい。

☆誰も教えてくれない聖書の読み方 山形浩生訳
田川読んだ後に読むとワロス。これも聖書に対する見方が変わる本かな。

描かれなかった十字架―初期キリスト教の光と闇 秦剛平
あまのじゃく聖書学講義 秦剛平
どちらも正文批判及びヨセフスがらみの話が多いです。面白いけど入門者向けかな。

聖書の旅 (文春文庫) 山本七平
いろんな版で出てるのでお好きなものを。神学者、聖職者以外の視点で聖書を語ったという意味での古典的名著。

ケルトの聖書物語 松岡利次編訳
アイルランドカトリックの異質さが何となくわかる本。これもネタとして面白いですね。

捏造された聖書 バート・D・アーマン
正文批判の入門書的な本。上記「書物として〜」があれば不要だがアメリカ人キリスト教徒の実態が見えるあたりは面白いかも。上記「誰も〜」と一緒に読む事をすすめる。

バチカン・エクソシスト トレイシー・ウィルキンソン
タイトルに反し(?)て真面目な本。内容はあんまり深くないけどまあ面白い。

☆天使辞典 グスタフ・デイヴィッドスン
似たような本は一杯出てますがこれは比較的良いほうだと思う。これもネタの宝庫。
聖人事典 D・アットウォーター/C・レイチェル・ジョン
これも似たような本が出てますが詳細さではこちらに軍配。絵とかは無いけど。
地獄の辞典 (講談社プラスアルファ文庫) コリン・ド・プランシー
古典的名著。安いし挿絵もいいのでオススメ。まあ、この辺はTruth In Fantasyの天使だの悪魔だののシリーズ買ってもさほど問題は無いですけど、あれは巻ごとの重複やネタの使いまわしが激しいので買う前に中身を確認してからのほうがいいと思います。

私はまだ持っていませんが、ヨセフス「ユダヤ戦記」エイレナイオス「異端反駁」あたりも資料としては欲しいところ。あと、田川氏の手によって現在新約聖書が順次新たに翻訳されている最中ですので、いずれそちらもコンプしたいところではあります。


>キリスト教グノーシス主義関連書籍
☆グノーシス―古代キリスト教の“異端思想” (講談社選書メチエ) 筒井賢治
DGさんもとりあげていましたが初心者にもわかりやすい名著かと。バシレイデスの世界観は非常に興味深い。

ナグ・ハマディ写本―初期キリスト教の正統と異端 エレーヌ・ベイゲルス
解説の荒井献が少々うざったく感じるがまあ名著。
禁じられた福音書―ナグ・ハマディ文書の解明 エレーヌ・ベイゲルス
前作に比べるとちょっとすぴりちゅあるな感じで頂けないが読みやすいので良し。

荒井献著作集〈別巻〉訳注 使徒行伝、ナグ・ハマディ文書
馬鹿高い。中身も大部分はネットで拾えるので(訳は違うけど)よっぽどでない限り後回しでおk。「雷、全きヌース」とかが読めるけどね。

☆トマスによる福音書 (講談社学術文庫)
キリスト教グノーシスにおける第五の福音書といえる存在。これはお得。ヨハネ福音書あたりと読み比べるとなかなか面白い。

原典 ユダの福音書 
騒がれたほどたいしたことは書いてない。
ユダとは誰か―原始キリスト教と「ユダの福音書」の中のユダ 荒井献 
上記福音書の解説。これもあまりたいしたことは書いてない。

☆異端事典 C・S・クリフトン 
とっても便利。高いけどこれは買って得した。ネタの宝庫。

レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス) リンカーン/ベイジェント/リー
知っての通りのトンデモ本ですが、釣りネタとしては上等な部類の作品。信じちゃ駄目だよ?
とはいえ、カタリ派に関する記述などは(ネタとして)参考になる部分も結構あります。

>キリスト教文学
失楽園 上 岩波文庫 赤 206-2
失楽園 下  岩波文庫 赤 206-3 ミルトン

天路歴程 第1部 (1) (岩波文庫 赤 207-1)
天路歴程 第2部 (2) バニヤン

神曲〈1〉地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
神曲〈2〉煉獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
神曲〈3〉天国篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) ダンテ

無心の歌、有心の歌―ブレイク詩集 ブレイク
沢山ありすぎますが古典としてはこの辺あげとけばまあよろしいかと。面白いかどうかは読んだ人次第、かな。私は「失楽園」は好きですが……

だいたいこんなところで。☆付きは比較的オススメできる、という本です。
あ、あと資料として使う聖書はとりあえずちゃんとした訳のものを読みましょう。「新共同訳」か「口語訳」ならとりあえず問題は少ないはずです。聖書なんてみんな一緒じゃないの?という方は上記どっちかの聖書と「イエスという男」を一緒に読んでみてくださいな。「とりあえず」と私が言った意味がわかって頂けると思います。
「ダ・ヴィンチ・コード」「とある魔術の禁書目録」「パラケルススの娘」あたりが好きな人には中々興味深いリストではないかなー、とはまあ手前味噌な感想でございます。

次回はいわゆる「異教」やカバラ関連の書籍を取り上げる予定。
いつになるかわかりませんが^^;まあ、こんなに大量にはならない筈です……
ではでは。
聖書時代史―旧約篇 (岩波現代文庫)

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