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zoom RSS 雑記「宗教・神話関係の資料とかそのA」

<<   作成日時 : 2008/01/31 00:20   >>

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前回からだいぶ間が空きましたけども第二弾。今回はキリスト教以外のあれこれ。

世界宗教史〈1〉石器時代からエレウシスの密儀まで(上) (ちくま学芸文庫) ミルチア・エリアーデ
全8巻。ただし7巻と8巻はエリアーデの遺稿や資料をもとに他の執筆者が書いたもの。
あくまで西洋的な視点ではありますが、全体像を捉えるには適した名著かと。

☆闇の歴史―サバトの解読 カルロ・ギンズブルグ
冲方丁/伊藤真美の「ピルグリム・イェーガー」が好きだった方は同著者の「ベナンダンティ」については既にご存じかもしれませんが、こちらはそれ以降の研究をまとめたもの。
エリアーデのサブ・テキストとしても有効です。個人的にはネタ満載の宝箱のような本。

宗教の理論 (ちくま学芸文庫) ジョルジュ・バタイユ
エリアーデもある程度影響は受けていたようです。DG氏のブログを読んで興味を持ったので買ってみましたが、正直通し読みしても今一つ私には理解を超える部分が多い。発想の飛躍についていけないというかこの訳文についていけないというか。所々ではっとする部分や引っかかりはあるんですが、確定したビジョンになる前に言葉が逃げていってしまう、という感じ。
原文でもこんなこねくりまわした文章なんでしょうか。

☆錬金術とカバラ ゲルショム・ショーレム
内容はタイトルまんまですが、所謂魔術書的なおどろおどろしいだけの物ではなく、それらにまつわる思考の営為に焦点をあてた本です。「ユダヤ的なもの」やハシディズムについての考察、ヤコブ・フランクについての記述などは中々興味深いものがありました。

☆ハザール事典―夢の狩人たちの物語 男性版 ミロラド・パヴィチ
これは事典と言いつつ実は小説なのですが、上記ショーレムの作品と一緒に読まれると中々興味深いものもあるかと思います。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教それぞれの思考方法についてのとっかかりが得られるかもしれません。

ヨーロッパ祝祭日の謎を解く アンソニー・F・アヴェ二
まあ所詮アメリカ人の書いた本ですから(偏見)キリスト教由来以外の部分についてはあまり深く追求されてはいませんが、入門書としては十分面白いと思います。

イスラーム思想史 (中公文庫BIBLIO) 井筒俊彦
文庫で読めるお手軽さが魅力。

☆世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 橋爪大三郎
文字通りの入門書。キリスト、イスラム、仏教の三大宗教に加えてユダヤ教、儒教についてもわかりやすく解説しています。

仏教・神道・儒教集中講座 (徳間文庫 い 17-11) 井沢元彦
やや中道右寄りの立場からの入門書。井沢氏の著作はユダヤ絡みだとやや冷静さを失う部分もあり、全て鵜呑みするのは危険ですが、この本については出来るだけ公平さを保とうとしているのが伺え、比較的好感が持てます。

天皇制国家と宗教 (講談社学術文庫) 村上重良
るろうに剣心(ナツカシス)とかで出てきた「排仏棄釈」の背景についても述べられています。
こちらはやや左寄りの立場から国家神道の歴史について解説した本。井沢氏の著作にしろこの本にしろ、偏ったソースや一冊の本だけに知識を頼るのがいかに危険か、ということを教えてくれます。幅広く読んで自分で取捨選択することが必要ですね。

☆本朝幻想文学縁起 荒俣宏
神話と関係ないじゃんという無かれ。後半には日本神道の形成についての見逃せない記事が満載です。単純にネタ本としても面白い。
偽史冒険世界―カルト本の百年 長山靖生
こちらはサブテキストとしてどうぞ。

☆日本神話の源流 (講談社学術文庫 (1820)) 吉田敦彦
歴史的・考古学的背景に着目した本。真面目に面白く読めます。

☆マヤ・インカ神話伝説集 (1984年) (現代教養文庫〈1098〉)松村武雄編
マヤ神話―ポポル・ヴフ (中公文庫BIBLIO) レシーノス
インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫) ラス・カサス
南米の神話についてはこのくらいあればとっかかりには宜しいかと。

カレワラ〈上巻〉―フインランド敍事詩 (1951年)
カレワラ〈下巻〉―フィンランド叙事詩 (1951年) 森本覚丹
フィンランドのHMバンド「アモルフィス」やハヤカワFTの「ハロルド・シェイ」が好きだった関係で買ってしまった本です。いろんな訳で出ていますが、この古風な訳も面白いですね。

☆西洋神名事典
☆東洋神名事典 (Truth In Fantasy事典シリーズ)
前回、このシリーズについてはややネガなことも書きましたがこれは純粋に便利。ネーミングで悩んだ時に結構役立ちます。

☆世界文学にみる 架空地名大事典 マングエル&グアダルービ
これは神話とはあんまり関係ないですが、資料としては同じくらい役立ちます。
今は完訳版というのも出ているようです。これから買うならそっちのほうがいいでしょう。

☆ヴォイニッチ写本の謎 ケネディ&チャーチル
これも神話ではなくて単にネタ本というべきですが面白いので。

☆髑髏の結社・SSの歴史〈上〉
☆髑髏の結社・SSの歴史〈下〉 ハインツ・へーネ
一応最後は「現代の神話」についてということで。
Dies iraeでハイドリヒ卿に興味を持った方はどうぞ。ちなみに中身は至って真面目な本です。
もっとおどろおどろしいオカルト系のネタが欲しければ↓辺りをどうぞ。

ロンギヌスの槍―オカルティスト・ヒトラーの謎 トレヴァ・レヴァンズクロフト
こっちの中身はあんまりオススメできる質では無いですが、まあこういうネタを扱ったサイトも沢山ありますので、興味のある方は色々ぐぐってみるといいのではないでしょうかね。
……信じちゃ駄目だよ?

今回はとりあえずこんな所で。
なお、このブログを普段読んで頂いている方ならご理解されているとは思いますが、これは私が読んだ色々の中で「面白い」と思った本ですので、正しいかどうか、とか政治的にどう、とか言う部分は一切顧慮しておりません。
そういった部分が気になる方は、本を実際に読んだ上でそれぞれ判断して頂ければ、と思います。

次回は歴史・考古学関係のネタ資料を。
時期はまあそのうちに、ということで。
ではでは。
世界宗教史〈1〉石器時代からエレウシスの密儀まで(上) (ちくま学芸文庫)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらにコメントするのはさりげなく初めてですね。いくつか取り上げていただきありがとうございます。

エリアーデはおもしろいですね。ただ「聖顕現」という発想自体は、当然のことを難しく言い直している感はありますが。彼はナチスの協力者として戦後責任を問われ評価が怪しくなりましたが、なんだかんだで現在まで研究が残っているのはすごいことではないかと。エリアーデは小説家でもありますが、こちらも興味深いです。東欧というのは怪奇の元ネタの宝庫であるにもかかわらずそれを使った小説は発展しなかった。エリアーデの小説はその珍しい例外ではないかと。文体は学者らしく硬くておもしろくないですが、話自体はちゃんとホラーというか伝奇という形にはなってます。

バタイユの思想はわかってしまえばそんなに難しいことを言っているわけではないのですが、言葉遣いが独特なのでとっつきにくい面は多いかもしれません。概説書から入ったほうがいいかと思います。ちなみに、こねくりまわしたような言い回しは原文でもそうです。現代思想の欠点ですねw
DG-Law
2008/02/01 06:30
こちらこそコメントありがとうございます。
>エリアーデ
作品社から小説全集が出ているようですね。機会があれば読んでみたいと思います。ボルヘス的なものを勝手に想像しているのですがw
ギンズブルグはDGさんにも中々面白いかも、と薦めてみます。
そういえば、ラノベは普段読まないということでしたが、ロミオの「人類は衰退しました」は絵師がこっそり美術ネタを混ぜ込んでたりもしてますので、DGさんには意外と興味深いかもしれません。
>バタイユ
成程。「エロティシズム」は持ってるんですけどね。そっちのほうがまだわかりやすい印象はありますが、熟読したというにはほど遠い状況です。頭に入ってきやすいタイミング、というのがどうもあるようですね。
紅茶奴隷
2008/02/01 22:03

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