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zoom RSS えろげー雑記(29)「箱庭の幸福」

<<   作成日時 : 2008/02/18 22:29   >>

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2月25日、システム周りの感想等を追加。
Garden 初回限定版
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「箱庭療法」について、wikipediaでは

箱庭療法【はこにわりょうほう/Sandspiel Therapie (独)/Sandplay Therapy(英)】

箱庭療法は心理療法の一種で、縦57cm×横72cm×高さ7cmの箱の中に、クライエントが、セラピストが見守る中で自由に部屋にあるおもちゃを入れて行く手法。表現療法に位置づけられるが、作られた作品は言語化される時もある。基本的に自由に見守られながら表現することが重要であるといわれている。現在は成人の治療にも使用されるが、もともとは遊戯療法(Play Therapy)から派生した。米国や欧州等、世界で用いられる手法であるが、日本でも幅広く用いられている。

と書かれている。ふむ。
確かに涼ちんは色々フリーダムだよね。
主に尿とか尿とか。

>歴史
英国の小児科医でクライン派のローエンフェルト(Lowenfeld,M.)が世界技法(The World Technique)を作り、1929年に発表した。その後、スイス人のドラ・カルフ(D.Kalff)がユング心理学を基盤としてさらに発展し、「砂遊び療法」(Sandplay Therapy,Sandspiel Therapie)として確立した。

箱庭療法は当初は主に子ども用のセラピーとして使用された。その理由として、子供や思春期の人間は複雑な概念や言語の構成が苦手であり、どちらかというと、遊びや象徴的な表現の中で、自己表現をする事が多く非言語的な手法による治療は有意義との意見がある。しかし、その後、子供だけでなく、広く精神障害を持つ患者に使用された。現在、ヨーロッパだけでなく、米国でも使用されている。

>日本への導入
ユング研究所に留学中だった河合隼雄の友人が、カルフに日本人がスイスで研究している事を告げ、河合とカルフが会う事になる。カルフと会った河合は、箱庭療法を体験する事になるが、直観的に河合がかつて小学生の頃に見た「箱庭遊びと似ている」と思ったという。河合隼雄は箱庭療法に接した際、欧米と比較して非言語的表現の多い日本の文化に適していると思い、日本へ導入したという。「箱庭療法」はSandplay Therapyの河合隼雄による訳である。

そして1965年、河合隼雄により箱庭療法が日本に紹介された。最初は天理市と京都市に導入され、その後は日本で急速に普及、独自の発展を見せた。現在では、病院・学校等のカウンセリングルーム・心理療法一般・そして少年鑑別所等の機関で使用されている。その後、日本箱庭療法学会が設立される。

>日本の中の箱庭のルーツ
日本には、伝統的にお盆の上に石を置き、風景を作る盆石(ぼんせき)や、盆山・盆景などがあり、古くから箱庭で遊ぶ文化があったという。江戸時代末期から明治初頭にかけては多くの流派があった。湯川秀樹は幼い頃、盆石遊びをし、その遊びを通して「自分の世界を作っていた」という。このように、箱庭が日本に古くから伝わる遊びや風習の中にあったといえる。
1985年に国際箱庭療法学会International Society for Sandplay Therapy が設立された。


ふむふむ。
トノ流はさしずめ盆にょ(ry

>道具

1) 箱と砂
箱庭ではカルフが使用した大きさとほぼ同じ縦57cm×横72cm×高さ7cmくらいの大きさの箱に砂が入っている。米国では箱庭療法を導入している病院があるが、基本的に箱のサイズは規格化されておらずバラバラである。砂の種類は特に決まっておらず、基本的に自由で色々な砂を使用する(砂浜の砂、土など)。

2) 箱庭の枠
ちなみに、箱庭の枠(高さ7cmの部分)であるが、これは非常に重要である。統合失調症の治療で有名な精神科医で日本独自の風景構成法を考案した中井久夫は、東京で河合の箱庭に関する発表を聞き、箱庭に枠が使用されている点に注目した。そして、患者が箱庭の「枠」がある為に、箱庭による自己表現が可能であり、治療効果がある事に気づいたという。
中井は紙の縁を枠として考え、治療者が枠をハンドライティングで描くという、自身の風景構成法の「枠付け法」に応用した。中井や山中康裕などの医療系の精神科医が、箱庭療法を病院に持ち込んだ為、箱庭が教育現場だけでなく、病院臨床でも使用される契機となる。

3) おもちゃ
使用するおもちゃは特に決まっておらず、規格化されておらず、セラピストが自由に集めてくる。



マークした部分はなんとなく引っかかったとこ。
本作がこういったセラピーの存在を意識していたかどうかは解りませんが、なかなか興味深いものはありますね。
仮に当てはめてみるとすれば、当初はこの環境に放り込んだ彩姉がセラピストの役割を果たしていたと言うことでしょう。それが学園内部ではある時はヒロインがセラピストとなり、場合によっては涼自身が「おもちゃ」になってヒロインのセラピーに一役買う、と。
主人公、あるいはヒロインの再生の場としてこの舞台が位置づけられている以上、シナリオ上で涼ちんが甘やかされまくるのも規定事項なのでしょうな……
お互いがお互いにとってのおもちゃ、みたいなっ。

>で。
とりあえず小夜→あざみん→桜子まで終了致しました。
あざみんルートの違和感はまあどの段階でやっても拭えないわけですが、この順番だと比較的痛みは少ないような気がします。でもえちぃ絵が可愛いので全て許す。
廊下で手を繋ぐ二人のCGも素晴らしかった。
とは言え、えちぃでのお水は何とテキストに書かれようと愛液ではあり得ないよね……
あと、涼ちんがどのCGでもはんざいしゃーにしか見えませんね、ええ。
えちぃでは言動もはんざいしゃですが。

一方、小夜は一押しだったこともあって冷静な評価はしづらいのですが、微妙な話題に深入りしすぎることなく美味しく(主に尿的な意味で)まとめたなあ、という印象。
ラストに「解決」とか「成長」が欲しかったといえば物語としてはその通りなのでしょう。
しかし心の話に絞って言えば、二人三脚の時点で決着はついてしまっているので、ぶった切りと言っていいのか微妙でもあります。
喋る先輩も見たかった気はしますが、とりあえず癒されるので個人的には全ておkですかね。
普通になろうと頑張らなくても幸せになれるのなら、それでいいんじゃないでしょうか。
まあ、そもそも普通ってなんだろうね、というお話なのかな、と。
にこにこー。

桜子は――うーん。撫子との絡みを交えた締め自体は非常に良かったと思います。
涼ちんも若干前向き。周囲に流され感は凄いですが。
ただ、桜子との距離の取り方が、会話によっては桜子さん、その段階にしてはいきなり近すぎじゃね?と思ったら次の瞬間また離れてたり、中盤から後半の涼ちんの桜子に対する心的距離がそりゃお前説得力無さ杉じゃね?みたいな部分がやや微妙な気も。
トラウマが言動にも縛りをかけてる、というのは理解できるのですが、そんだけエサまいといて別に付き合ってるわけじゃない、ってその態度はあり得ないだろうと。
共通テキストの中で撫子ルートとの整合性をとろうとした部分もあるのかな……
撫子ルートやった後だとまた印象変わるかもしれませんな。

しかし、島津はどのルートでも良いキャラですがこのルートでは特にいい味。
誰かパッチを作って下さい(嘘)

今後は撫子→絵里香といく予定。

>以下、2月21日追加。
で、撫ちん……いや双子ルートですが、ある意味一番フリーダムなお話かも。
結局双子にとって一番大事なのはお互いであって、涼ちんの取り合いはおもちゃの取り合いの延長上なような気もしないでもない。二人で仲良く使いましょう、みたいな感じ。
桜子は正直、どちらのルートでも強さが無さすぎな気がしました。
優しさがそのまま弱さになってしまっているキャラですね。
桜子ルートでの振幅の大きさも弱さの表現と思えば許容できるような気はします。
逆にその弱さが魅力なのかもしれませんね。
まあ、結局重度のシスコンなんですねこの人。
最初は撫子がシスコンと思わせておいて、実は姉のほうが酷かったという。
似たシチュとも言える「お願いお星さま」との感触の違いは、双子でかつシスコン、という関係が放つナルシスティックな香りのせいかも。
涼との関係はトライアングルじゃなくてあくまで2対1……いや、1.8対1くらいの関係なんだなあ、と。
でも、だから駄目な話かというとそんなことはないですね。ふしぎ。

絵里香は構造上どうしてもメインヒロイン。
今後瑠璃ルートが追加されても、恐らく絵里香ルートの裏側的な展開になるのかと思います。
絵里香ルートだけに卒業後の描写があるのも彼女の「正統性」を保証していますね。
正直言いますと、最初はあんま馴染めないキャラでした。
……すみません、瑠璃のほうが好みなんです><
蛍のシーンでは「ちょw絵里香邪魔www」ぐらいの印象でしたからねええ。
なので最初瑠璃ルートっぽい流れから強制的に絵里香に突入したときはポカーンでした。
でもまあ、後半のえちぃにおけるベタベタとか屋上のシーンとかはやっぱり良いですね。
ラストは完全無欠なハッピーエンドですし。
しかし浴室で顔隠す涼ちんだけはなんとかならなかったのか。
……あれが好きな人も沢山いそうですが。
お話としては、絵里香の問題よりはむしろ涼の過去への決着の付け方が良かったなと思いました。普通に流すとただの綺麗事で終わってしまいそうな部分を、ある程度納得の行く形で描いていたと思いますね。

全体としては、プレイできるルートに関しては充分良作だと思いました。あざみや絵里香ルートにおける整合性は気にしだすとキリがないレベルですけど、気にしないほうが心穏かにプレイできると思うので、まあ。

あえて一つだけ引っかかった部分をあげておくなら、上でも触れましたがこの主人公はとにかく甘えんぼでしかも全編に渡って周りから甘やかされまくりです。敵はせいぜい坂上くらいですが、彼はヒロインからほぼ総スカンですのでプレイヤーにストレスが溜まることは殆ど無いでしょう。
そういった物語の枠が心地良い、と思える人ならやって損はしないと思います。
ただ、この心地良さというのは、人によっては一種気持ち悪さや居心地の悪さを覚えてもおかしくないほどの「優しさ」から来ているんですね。
で、この「優しさ」というのは冒頭で述べたようなセラピストの視線と似たところがある。
セラピスト≒シナリオライターが作りあげた、主人公の再生の場としての優しい庭。
危険な棘や毒をもったおもちゃは予め排除された、何もかもセラピストが与えてくれる箱庭。
この枠をプレイヤーが意識してしまったときに、おそらく一抹の気持ち悪さを感じてしまうのではないでしょうか。

私が個人的に小夜ルートが好きなのは、それが意図したものかどうかは別にして「救わないし、救われないという事実を認めることでお互いを救う」物語になっていると思えるからかもしれません。現状がモラトリアムにあることを認めつつも、そこには前向きな強さを感じます。
周りから与えられる優しさには限界があるからこそ、互いに対する優しさを強さに変えることができた主人公とヒロイン――そういうお話と私は読みました。
まあ、異論は勿論沢山あるでしょうし、他のルートでも私が見落としている要素は恐らく沢山あるかとは思うのですが。

なんかえらい長文になってしまいました。読んで頂いた方には感謝。

>以下、2月25日追加。
音楽はさくらむすびでも思いましたが本当に素晴らしい。
元々ピアノや弦の音は好きなので非常に癒されますね。
「アイの庭」は一般作として出ても違和感の無い曲かな、と。

一方、システム周りでは多少不満もあり。
といってもさくらむすびの極悪さに比べれば雲泥の差ですが。
ディスクレスで起動できて、オートがまともに使えるようになっただけでもストレスはだいぶ違いますね。
回想シーンなども特に不満はなし。
まあ、パッチ当ててから始めたのでそう思えるのかもしれませんが……

前回はルート追加予定のヒロインには触れませんでしたが、愛先生と瑠璃はどんなふうに仕上がってくるのか期待もあり不安もあり、と言ったところ。
あくまで個人的にはですが、それが既存ルートと同じ流れではなく、箱庭に対する新たな視点を与えるものであったら面白いな、と思います。
主人公は二年生ということで、卒業とかそういう強制的にモラトリアムからの脱却を必要とされる時期ではまだありません。小夜ルートや双子ルートはそういう時期だからこそ書きえた話だとも言えるでしょう。
先生と瑠璃もまたそういう現状肯定の方向に向かうのか、或いは絵里香のように「その先」まで描ききるのか、という点で注目したいところです。


>最後にGarden関連記事の多いサイトをあげておきますね。

Garden―アイの庭へようこそ―(http://aneska.web.fc2.com/
独り言以外の何か(http://d.hatena.ne.jp/Su-37/20080126
同:まとめ(http://d.hatena.ne.jp/Su-37/20080127#1201372838
三水舎(http://sanzuisha.net/
一番上は用語辞典など含む応援サイト。今後の充実を期待したいですね。
いずれのサイトも作品への愛情に心打たれます。








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