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zoom RSS 雑記「アーサー・C・クラーク逝去によせて」

<<   作成日時 : 2008/03/20 19:04   >>

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作品を語るとき「サイエンス・フィクション」と言う呼び名がこれほど相応しい作家も居ないでしょう。個人的にはSFの「知性」を象徴する存在でした。

一般に古典的なSFは「センス・オブ・ワンダー」の一言に象徴されて語られることが多いですが、所謂三大巨匠にはそれぞれ得意分野があったと思います。
ハインラインにはまず物語としての面白さが。
アシモフには論理から物語を組み立てるパズルとしての面白さが。
そして、クラークにはその時々の未来予測に裏打ちされた「先見者」としての面白さが。
無論それぞれがそれだけの作家であった、ということは全く無いのですけども。
私にとってハインラインは「宇宙の戦士」であったり「ラモックス」であったり、あるいは「地球の緑の丘」でした。まずストーリーテリングの妙や叙情性に惹かれる作家だったと認識しています。
また、アシモフは「ロボット三原則」は言うに及ばず、ミステリも数多くものしているようにまずロジックから物語を組み立てる人であったと思います。
クラークに物語性や叙情性が欠けている、とは思いませんが、その作品には常にどことなく「行儀の良さ」がつきまとっていました。それ故のストイックな文章が魅力でもあったのですが、エッセイ「スリランカから〜」などを読むと、作者自身がやはり「大英帝国に生まれた品の良い人」だったのだなあと思わされます。
後年、個人的には「楽園の泉」以降――のクラークは率直に言って老成した感が否めず、作品をチェックすることも少なくなってしまいましたが、「幼年期の終わり」や「海底牧場」「都市と星」「太陽からの風」「宇宙のランデヴー」、そして言わずと知れた「2001年〜」等は私の少年期に多大な影響を与えた作品群でした。

しかし、クラークの作品で私が一番好きなのはあまり行儀の良くないこの作品です。
白鹿亭綺譚
現在絶版なのが悲しすぎますが、お近くの古本屋などで見かけたら一度手に取って見られることをおすすめ致します。(そのうち再版されるとは思いますがね)
「昨日の未来」どころではないレトロチックな世界のお話ではありますが、それ故に今こそ新鮮に読める法螺話かもしれません。
白鹿亭綺譚 (ハヤカワ文庫 SF 404)

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