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zoom RSS 雑記「ラノベ強化月間・その2」

<<   作成日時 : 2008/04/30 20:58   >>

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と言っても金額的にはそれ以外のほうがかかってたり。

画像
山尾悠子作品集成
ラピスラズリ
高い。けど前から欲しかった本なので仕方なす。じっくり読みます。

>ラノベ
文学少女、オイレン、そしてミスマルカでとりあえず終了ですが、五月の前倒し分も含め今月はちょっと欲しい本が多過ぎました。おかげで既に息絶え絶え。まあ、どうせまとめ買いするならこの機会に、と思って山尾さんを買ってしまったのは明らかに自業自得ですがw
あと、写真には写ってないけどまりたんも買ってしまいまった。
>まりたん集中ドリル かいへい3ねんせい ヒライユキオ他
あーみーさんって金田朋子さんだったのね。今まで気付きませんでした。
改めて聴くと確かにいろいろ溶けてますねw

>その他
「てきとうなもの」(http://augustheart.blog16.fc2.com/)さんで11eyesのレビューをとりあげていただきました。いつも有難うございます。
色々な情報を見ると栞は先生と同様、そもそも「攻略キャラ」ではなかったとのスタッフ認識なのか……
泣かないよ!泣かないもんね!(ぉ

最後の締めについては「ロリコンファル」におけるkagamiさんのレビュー(http://d.hatena.ne.jp/kagami/20080427#p1)に見られるような意見も含めて賛否両論と言う所でしょうか。
個人的には、最後をああいった形のハッピーエンドにしたこと自体はゲームとしては良かったのではないかと思います。グノーシス云々についてはレビューで触れはしましたが、しかしさりとて、リゼットに象徴される一方の真理と最後に出てくるアレが象徴する真理との二者択一がゲームのテーマだった――とは私は思っていません。
と言うより、ゲーム内にそこまで突っ込んだ描写が無いのでどちらとも言えない、と言うべきでしょうか。
もしそうしたテーマに本当に踏み込んで書いた、とするのであれば、むしろアレは真理を肯定する存在というより、それをむしろ嘲笑う存在として描かれたのではないかな――と。最後のお話もトゥルーエンドと言うよりはむしろ、あくまであのキャラが最終的にああいった途を選んだ並行世界の一つ、という形だと思いますしね。
最も、あの話にたどりつくまでの伏線回収や見せ方については、やはり説明不足と言われても仕方のない部分はあるのでしょう。とは言え私は充分楽しめたので、あまり突っ込むのも野暮かなー、とか思っています。
シナリオを書いた方が「グノーシス的世界観は全部踏襲してシナリオ全体に敷衍しなければならない」理由などどこにも無いのですから、ね。


それはそうと。
前回のおまけで触れたキリスト教グノーシズムについて――もう少し付け加えるとすれば、それは結局の所、「正統」には勝ち得ない教義でした。厳しく禁欲的で、しかも秘密性を重視する故どんどん複雑かつ閉鎖的になっていった彼らの教義は、当時のローマ市民にとって決して「わかりやすい」ものでは無かったからです。
知識人は秘密や「自分だけが真理を知っている」という感覚に惹かれるものです。しかし宗教が民衆を支配するとき、民衆が宗教に求めるのは単純明快な真理であり現世利益です。知識人はそういう民衆を知っているからこそ現世の否定に走り、民衆を軽蔑して断絶していきます。そして「正統」教会は民衆の力を利用することで現世利益を誘導し、反対者を弾圧することで自らの勢威を高めていったのです。
後のカタリ派については、当時一つの国といってよいコミュニティを築き上げていてましたし、バックアップする諸侯も皆無だったわけではありませんので、単純に「弾圧」とは言い切れない部分もある。むしろアルビジョワ十字軍はまぎれもない「戦争」であり、宗教弾圧は国を切り取るための口実に使われたにすぎない、とも言えます。そしてそこに生まれた流血において、どちらが真理か、どちらが正しいのかというような問いかけは無意味でしかありません。
勝ったのは強大さゆえに勝ったのであって正しかったからではなく、負けた側も真実ゆえに弾圧されて滅んだわけではない。負けたのは多数派ではなかったから、ただそれだけです。

個人的にはkagami氏と同様、グノーシズムには惹かれるものを感じます。
ただし、私にとってはそれは信ずるに足る真理ではなく、あくまでも知識人の思考の営為の歴史、宗教史の一部にすぎません。
それが歴史上敗者に終わった理由、敗者にしかなれなかった理由はけして権力闘争に敗れたからではない。
その思考の出発点そのものに、敗北の種は既に潜んでいたのだと私は思っています。
現世を嘲笑う者、現世に絶望する者は、けして現実に打ち勝つことは出来ないのですから。
無論、どちらが善でどちらが悪、という話でもありませんけどね。
今栄えてるからカトリックやプロテスタントは全部正しい、なんて私は全く思ってませんし、それは他の全ての宗教に関しても同様です。
グノーシズムが価値を持つとすれば、それは絶対の権威とされる一神教の神に疑義申し立てをした点であり、「正義や真理と呼ばれるもの全てを疑え」という視点を「内部から」もたらした点にある。そう私は思います。
「疑うが故に、真理を求めて戦ったという事実」――そこに価値があるのではないでしょうか。
山尾悠子作品集成

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近読んだ新刊が人類は衰退のみという絶望生活。

アニメ、PC関連で手一杯とはいえさすがにマズイ。

本を早く読むスキルがほしい・・・
ロスペド
2008/05/07 22:24
早く読めれば幸せということもないですし^^;ネタバレ踏みとかは気を使いますけどね。感想書くときはある程度気をつけるようにはしてますが、ぼかしてもわかる人にはわかってしまう、というのはありますね。読む本が沢山あるうちが一番幸せかもです^^)
紅茶
2008/05/08 10:31

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