HOTEL OF HILBERT

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zoom RSS 雑記「りぬーある」

<<   作成日時 : 2008/06/01 00:04   >>

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……というわけで、今日からブログ名がちょっとだけ変わります。

「Hotel of Hilbert」、これからもごひいきにー。

さて、そんな今日とりあげるのもリニューアルされた作品です。
このタイミングになったのは偶然ですけどね。……ホントだよ?w

荒野 桜庭一樹

かつての「荒野の恋」はまぎれもない「ジュブナイル」でした。
少女の、少女による、少女と少年とその家族の物語。
では、書き下ろしの第三部を加えた「荒野」は果たしてどうだったでしょうか。
一読すると、それはむしろ少女時代に戻りたい女性読者のために、もしくはそんな空気を好ましく感ずる男性読者のために書かれたようにも思えます――同時に、かつて自らも少女であった作者自身のために書かれたようにも。
勿論、これまで書かれた「砂糖菓子」も「推定少女」も「少女には向かない職業」も「七竈」も「私の男」も――すべてそこに作者自身の欠片を見ることは可能ではあるのですが、「荒野」にはそれがより甘やかで切ない結晶として描かれています。
それはとても純粋なものですが、しかしそれは必ずしも綺麗さを意味しません。
美しさも醜さも純度を高めて、ただ其処に存在している――そんな印象です。
家庭の構造、その出発点としては「砂糖菓子」に近いものもある「荒野」ですが、その辿り付いた先は全く別の世界でした。
仮に「砂糖菓子」が狭い世界に自分の居場所を奪われた少女、大人になることを拒否し、それ故に世界に拒否された少女の話、とするならば。
「荒野」は狭い世界の中で自分の居場所を見つけた少女、大人になることを選びとる事が出来た少女の話――そんな風に感じました。
しかしながら、装丁はなんと言うか大人向けですね。実際、出版側の想定読者は大人なのでしょうが――私はやはり、この作品は未だに素晴らしいジュブナイルであると思います。
少女と少年とその家族と。そしてまだ少女であり――同時にかつて少女だった山野内荒野の物語。
あまり直木賞作家、とか気構えずに読みたいものですね。
荒野

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