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zoom RSS 雑記「超特大の風呂敷」

<<   作成日時 : 2008/10/20 21:49   >>

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イリアム (海外SFノヴェルズ)
早川書房
ダン シモンズ

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オリュンポス 上
早川書房
ダン・シモンズ

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オリュンポス 下
早川書房
ダン・シモンズ

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一部ネタバレあり。
ダン・シモンズの「ハイペリオン」四部作に続くSF大長編です。
今回は二部作ですが、厚さは「ハイペリオン」及び「没落」を余裕で越えますね。
とは言え、内容についてはまた別の話。実際の所「イリアム」の前半はダルかったし。
買ってから半年以上は冒頭で放置してましたからね。
最も、今回気合いを入れ直して読んでみると、モラヴェックたちが動き出すあたりからどんどん面白くなっていったのでそこからは一気でした。マーンムートとオルフのコンビは大好きですね。
で、「オリュンポス」上下巻が先日届いたので早速読んでみたわけですが。

……あれ?

こんな話でまとめちゃっていいの?みたいな感じ。
解説やこの辺の考察→ダン・シモンズ「イリアム」「オリュンポス」註解 1/4(世界編)等でも触れられているように、明らかに未回収の伏線やネタが沢山あるような気がします……ハイペリオンの焼き直し的なネタも一部ありますし。
楽しかったか否か、と聞かれれば間違いなく前者なんですが、正直手放しで褒められるような出来ではありませんね。まあ、作者にも色々理由はあったようですが。
さりとて、酒井氏の翻訳は相変わらず素晴らしいですし、ギリシア神話やシェイクスピア「テンペスト」などが好きな方にとっては間違いなく楽しめる作品でしょう。あちこちに仕込まれた小ネタも知っていればによによ出来ますし、知らなくても「ふーん、そーなんだー」で流してしまえば問題なく楽しめます。
実際、重箱の隅をつつきだすときりがない感じもしますしね……><

あと、ハイペリオン四部作ほど絶賛する気になれないのは、選んだ題材のせいか、結局全てのオチが「人間の想像力の範囲」に留まってしまっているからかもしれません。
どんなSFとて、作家が人間である以上は「想像力を超えた存在」を書ききることは現実には不可能なわけですが、少なくとも古今東西「その向こう側を読者は覗くことが出来た!」という感触(錯覚あるいは幻視?)を与えてくれた作品は数多存在します。
しかし残念ながら、「イリアム」と「オリュンポス」にはそれが無かったと思うのですよー。
勿論、この作品にとってはまさに「人間の想像力」こそが構造の中心に据えられている以上、それもまた致し方無いことではあるのですが。
神々の視点から見た場合、テーマは全く異なりつつも似た状況を描いている、とも言えるゼラズニイ「光の王」と一緒に読んでみるのも面白いかもしれません。
僕にとって「光の王」は墓に入れて欲しいくらい好きな作品なので比べるのは不可能ですけど、冷静に対比した意見も読んでみたい気は致します。

光の王 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
ロジャー ゼラズニイ

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