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zoom RSS 雑記「Queen Of Tragicomedy」

<<   作成日時 : 2010/12/20 18:05   >>

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――雪白色(スノウホワイト)の余韻。


群衆リドル Yの悲劇’93
光文社
古野 まほろ

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 「群衆リドル」はひとたびは筆を折ったとも噂された古野まほろの復活作である。
 新しいスタートを象徴するかの如く、これまでのような執拗なまでの用語に関する拘りや豪華絢爛なルビ使いはやや控えめ。おかげで初見の人にもかなり読みやすくなっているが、故に重度の邪教徒には若干物足りなく映る場面もあるだろう(僕のことだが)。
 しかしロジックやキャラクターはまぎれもなく古野まほろのものであり、そこは一切ぶれていない――それが何よりも嬉しい。題名を見ても明らかなように、既刊と同様にクイーンをはじめとする過去の名作へのオマージュ要素もふんだんにちりばめられており、ミステリマニアにとってはそれを紐解く楽しみもあるはずだ。
 
 あえて気になる点を挙げるとすれば、いままでのまほろと同様、本格そのものではあってもリアリズムに立脚した推理、というわけではないので、普通のミステリだと思って買った人はだいぶ驚くのではないか、というのがまず一つ。そしてもう一つは、天帝シリーズと同様のパラレルな日本が舞台であることに対する説明がほとんどないため、既刊に触れている人でないと若干情報不足で混乱するところがあるのではないか、という点だ。
 まあ、後者については天帝シリーズがもっと多くの人の知るところとなればあっさり解決する話ではあるのだが。
 
 ――というわけで。
 本作を読んでもし消化不良になったり物足りないと思った人は速やかに天帝シリーズ&探偵小説シリーズを読むべきであり、すなわち出版社はとっとと皆が買えるよう再版すべきであると思うのだった。
 
  
 

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