Clover Point SS「よるとよるのあいだに~Sweet Steady Sister~」

2月24日、暫定版公開。※※18禁※※
夜々√アフター。ネタバレありのためクリア後推奨。

よるよる編とゆーま編、二回に分けてお届けします。
今回はよるよる編。


「よるとよるのあいだに~Sweet Steady Sister~」

 僕らはあいまいな世界で迷える子羊の心で
 涙も枯れ果てたフリして
 とつぜんめぐり会ってしまった

 ずっと君を探してたよ
 やっと出会えた 君を離さない
 この手をずっとあたためていたいから

――平日の午前中。
病院から寮には戻ってきたものの、まだ体調は全開とはいかず。
弱り目に祟り目、今度は風邪をひいてしまったわたしは部屋で寝込んでいた。
合間をみてお兄ちゃんは様子を見に来てくれるけれど、今は授業中。
寮にはわたしひとりだ。
「……むー」
暇。ひま。
熱が下がってくると、何もすることがない。
部屋にある本は既にあらかた読んでしまったものだし、長時間読むとまだ頭が痛くなってくる。
動き回るほどの体力はないけれど、ベッドの中で出来ることなんて知れているし。
出来ることなんて――
――そういえば、と思い出した。
「あれから、お兄ちゃんとしてないな……」
お兄ちゃんは夜、わたしが眠くなるまで傍に居てくれるけど。
あの時以来、夜々の身体に触れてはくれない。
「……もう、してくれないのかな」

――やっぱり、しちゃ駄目なのかな。

わたしにだって、解っている。
お兄ちゃんに関する全ての記憶が鮮明になった今、あの時のお兄ちゃんの動揺も悩みも、理解できるような気がする。
でも、それでも、お兄ちゃんとわたしは。
お互いのことを、ずっと記憶し続けることを選んだ。
どんな痛みも、どんな苦しみも、このお互いが好きと言う気持ちを忘れてしまうことに比べれば、取るに足らない。
わたしはそう思う。
お兄ちゃんも――きっとそうなのだと思う。
でも。だからこそ、同時に思ってしまう。
体の繋がりを持つことは。我慢しないことは。
そんなに、いけないことだろうか。
わたしには、どうしてもそうは思えない。
子供を作る事を考えると、それは軽々しく考えてはいけない行為。
快楽だけが全てではない。
それは勿論、理解しているけれど。
だけど、愛情を確かめたいとき。ぬくもりが欲しいとき。
今のわたしには――気持ちだけでは、まだ足りない。
大体、そんなことを考えているだけで、もやもやしてきてしまうというのに。
お兄ちゃんの匂いを、視線を、肌の感触を思い浮かべると、その全てが鮮明に思い出せる。
それだけで、わたしの熱はどんどん上がってしまう。
お兄ちゃんのことを思うだけで、体の芯が熱くなっていくのを止められない。
この熱は――風邪のせいじゃない。
「………………」
部屋を見回す。
暇潰し用に置いてあるぷちぷちロールに眼が留まる。
あれ……ああして、こうして……
「使える、かな……」
もぞもぞとベッドから這い出して、ちょっとした作業。
……ぷちぷちシートを、適当な長さに切って、ぷちぷちを表にしてくるくる巻く。
輪ゴムで二箇所ほど止めて、出来上がり。
完成品を改めて見てみると。
「……ぐろい、かも」
ちょっと微妙……でも、感触はまあまあ。
「……ん」
布団の中で、パジャマのズボンを半分だけ下ろして。
下着をずらした隙間に、そっとそれを差し込む。
指を大事な箇所に当てると――もう、そこは既に濡れそぼっていた。

ねえ。
お兄ちゃん。
お兄ちゃんを思い浮かべただけで。
もう、こんなになってるんだよ?
ねえ、解る?
夜々は、こんなにえっちなんだよ?
――お兄ちゃんの、せいなんだよ。

「入る、かな……」
ぐにゅり、と変形しつつ、筒が秘裂に飲み込まれていく。
「あ……」
声が漏れてしまう。
ぐにゅっ。ずりっ。
「んっ……」
ゆっくり、ゆっくり……出し入れしてみる。
充分に濡れていない箇所で若干引き攣れるような感触があるけれど。
今のわたしには、それすらすぐに快感になる。
筒と指。両手を使って、秘裂を弄る。
割れ目の上の突起にぷちぷちが擦れ、指が滑る度に――電流が走る。
ぷちゅっ。ずりゅっ。ぷちゅっ。

ああ。
お兄ちゃんが、欲しい。
お兄ちゃんと、したい。

ぷちゅっ。ぷちっ。ぷちっ。
この感触が。
この冷たさが。この熱さが。
この硬さが。この優しさが。この痛みが。この快楽が。
全て、お兄ちゃんの手が与えるものであって欲しい。
この指はお兄ちゃんの指で。
この筒は、お兄ちゃんのお○ん○んで。
「はぁっ……きもち、いい、よぅ……おにいちゃん……っ」
ぐちゅぐちゅっ……ぷちん。ぐちゅっ。
どんどん指と手の動きは激しくなり、筒が中でかき回される。
ゆっくり――そして、段々とピッチを上げて、わたしは筒を出し入れする。
ひん曲がり、圧縮されて膣内に押し付けられるぷちぷちがわたしをこそぎ、撫でる。
そして捩れるたびに、爪を立てるたびに、中でどんどん弾ける。
「はぅっ!」
それこそが待っていた瞬間。
快感と別種の達成感が、わたしをさらに興奮させていく。
ぷちぷちっ……ぷちぷちっ……ぷちぷちぷちっ……

お兄ちゃん。

「……あー、あはっ……ふぁ」
ぷちっ。ぷちゅっ。ずちゅっ。ぷちゅっ。
中でぷちぷちが捩れ、潰れ、さらに弾けていく。

お兄ちゃん。お兄ちゃんっ。

どんどん指の、筒の動きは大きく、激しくなっていく。
唇からは唾がこぼれ、眼は熱に浮かされて虚ろ。
「……っ!……あ……はっ……はぁっ……!」
気持ちよくて、涙が出るほど私は乱れている。
――この光景をお兄ちゃんが見たら、どう思うだろうか。
馬鹿みたいだと思うだろうか。
でも、馬鹿でもいい。
気持ち悪いと思われてもいい。
お兄ちゃんが居てくれるなら。
お兄ちゃんが、夜々だけを見てくれるなら。
わたしは、それだけで幸せになれる。

お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃんっ……
おにいちゃん、おにいちゃんっ、おにいちゃっ、おにいちゃん……っ!

そして。
指が一際激しく中を擦りたて、もう一方の手が思い切り筒を中に押し込んだ、その瞬間。
ぷちっ!ぷちぷちぷちぷちぷちぷちっ!!!
「あはぁっ!……いあああああああああぅっ!!」
残ったぷちぷち、全てが爆ぜる音とともに――わたしは絶頂した。
ぷしゃああああっ――
「あはっ……!ふぅ……ふぅ……ふぅ…はぁ……あ……」
潮吹き、というのだろうか。
絶頂と同時に、私は失禁したようになっていた。
ぴしゃぴしゃと漏れる液体とリズムを合わせるように、びくん、びくんと自分のお腹が痙攣するのがわかる。

……シーツ、濡れちゃった。

くたりと脱力したわたしは仰向けになって、天井を見つめる。
それはいつもより、ちょっとだけ遠くに見えた。
――そのまま、ゆっくりと眼を閉じる。

……たぶん、今までのわたしは。
貯金もないのにクレジットカードで買い物をしていたようなもので。
今だけ幸せならいいと思っていた。
力も何も持っていないのに、世間となんて戦えばいい、と漠然と思っていた。
でも。今は、何をしたらいいかがわかる。
ずっと、お兄ちゃんと幸せに生きてゆきたい。
でも、わたしたちを待つ世界は、きっと昼より夜のほうが長い、そんな世界。
だから、そのために。
短い昼の世界を大事にしたいから。
お日様の下で怯えないようにしたいから。
もっと強くならないと。
もっと賢くなって、もっとうまくやらないと。
胸を張ってお互いが一番好きだと、わたしたちの大事な人たちに、いつか言えるように。
――頑張らないと。

眠気が襲ってきた。
――んしょ。
下着くらいは、直しておかないと――
そう思いつつも、脱力した体はまるで動こうとしない。
意識が急速に眠りの海に沈んでいく。
こんこん、とドアをノックする音がする。
ああ、と夢うつつの中で思う。

――おかえりなさい、お兄ちゃん。
いつも、ありがとう。
あたたかい世界を、ありがとう。
いつだってお兄ちゃんは、夜々のお日様だから。
ずっとずっと、いつまでも――

 僕らはありふれた季節に迷える子羊の心で
 夢など忘れてたフリして
 とつぜんめぐり会ってしまった

 きっと君は気づいてたね
 二人出会えた 奇跡はきっと
 このままずっとどこまで続いてく

 I love You I need You
 愛の言葉はいらない
 どんなにどんなに悲しい夜が来ても
 僕がそばにいるから

――つじあやの「そばにいるから」


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