雑記「サブヒロインは世界と闘争する」

某所の記事を読んだりした結果からの連想……かもしれない。

つらつらと書き散らしてみる。

1.サブヒロインの戦い
 ほとんどのエロゲ、ギャルゲには攻略可能な正ヒロインと不可能なサブヒロイン、という厳然たる区分があるが、その中でも物語世界への貢献度によってカーストが存在するのは皆様も普段から感じるところだろう。
 「かにしの」で言えばリーダさんや三嶋、かなっぺや通販さんにルートが無いのを嘆く人は多いが、大銀杏にルートをくれという人は声優補正を加えたとしてもめったに居ないはずである。
 (リーダさんはエロがないだけで実質攻略されてるのだけど、それは本題から外れるので措く)
 さて、「てとてトライオン!」には瀬名優というサブヒロインがいる。
 ちゃーさんボイスの魅力的なキャラではあるが、自他共に(そして制作陣も)認める地味子ちゃんであり、ルートをくれという声はさほど大きくなかったと記憶している。くれと思った当人が言うのだから間違いない。
 昨年、自分は彼女をヒロインに据えたSSを一本書いた。
 その時に思った事は、彼女のようなポジションのキャラクターをを物語に参入させるためには、何よりヒロイン側からの積極的なアプローチが不可欠とならざるを得ない、ということだった。
 これが「かにしの」のように一年スパンの物語であれば、適切な時期に分岐を設定することはさほど難しくないのだが、何しろ「てとてトライオン!」のゲーム内期間は一ヶ月に満たない。じっくりゆっくり愛(笑)をはぐくむ余裕などないのだ。ぐずぐずしていてはスタートラインから既に優位に立つ正ヒロインたちに奪われるのを指をくわえて待つだけである。しかも主人公は転校生であり、過去の因縁なども簡単に適用できる相手ではない(鈴姫に使われてるし)
 故に自分は、サブヒロイン側のモノローグによって見慣れたゲーム内風景を少しづつ歪めていく手法を選択した。
 その手法が成功しているかどうかは他者の評価に任せるとして、正ヒロインルートであっさり消滅した(あるいは元から存在しなかった)可能性が何らかの偶然によって残されていた場合でも、機会を生かせるかどうかはサブヒロインの頑張りにかかっているのだ――という点はとりあえず描くことが出来たのかな、と思う。
 ともあれ、作品世界自体によってバイプレイヤーたるポジションを定められている彼女らが、そこから踏み出すためにはそれなりのエネルギーが必要ですよ、というお話。
 
2.物語における主人公とヒロインの変化の比重
 展開によって主人公が変わるのか、ヒロインが変わるのか、という話。
 重い展開の話だと「変わる」を「救われる」と置き換えてもよいだろう。
 後者に振れているほうが一般受けが良い印象がある。
 また「かにしの」を例にとって変化の比率を表してみると、
 みやび:司=6:4、殿子:司=8:2、梓乃:司=5:5
 栖香:司=10:0、美綺:司=0:10、邑那:司=3:7
 あくまで感覚だがこんな感じだろうか。ヒロインが「変わる/救われる」タイプのお話のほうが多数派の支持を受けやすい、という部分はあるように思う。

 ここからもう少し議論を発展させることも出来そうだが、とりあえず今日はここまで。



 ちなみに「てとてトライオン!」はこの視点から見ると、ヒロインも主人公も見事にぶれない。ほとんど全く変わらない、といってもいい。変わるのは唯一「恋を知った」と言う点だけだ。
  

この記事へのコメント

三毛招き
2009年04月17日 02:20
なぜかトラバが届かないww
DG-Lawさん経由で記事にさせていただきました。
紅茶
2009年04月17日 18:33
トラバは確認制にしてあったのですがチェックしてませんでした。すみません><
今日反映させましたのでよろしくです^^)

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