えろげー雑記(57)「Where the eagle learn to fly」
先日コンプリート。

やってる最中は非常に面白かったです。
しかし、終わってからあれこれ考えてみると少々不満、というか物足りない点も。
以下、とりあえず個別ルートについて。
ネタバレ全開なのでやってない人は読まない方が幸せかと。
読んで頂いた後で愛が足りない! と感じた方はこちらをはじめとした様々な場所で愛に溢れたレビューが既に多数ありますので、そちらを読まれるが宜しいかと思われ。
>ホーク
冒頭がアレだったのでどうなることかと思っていましたが、一回りしてからの個別ルートはしごくまっとうな展開で一安心。ハリューいい奴。
明日香はヒロインの中ではなんだかんだ言って一番好きかな。精神的な強さが魅力的。
京についてはある意味で母親の再来なのだなあと思います。彼女と付き合うということは、統合ルートとは別の形で過去を克服することでもあるのでしょう。
「おまえが(ry」については、狙って選択肢を選ばない限りたどり着けないエンドでもあり、ネタと考えるのが妥当か。ただ、ネタとしてああいうエンドを持ってきたことには正直興醒め。メンヘラならみんな包丁かよ、と。
ネタ臭がするのはこの絵師の画風でああいうのやられても……的なものもあるかもしれませんが。
このバッドエンドに限らず、全ルートにおいて途中の丁寧な展開にくらべて最後のトラウマと向き合う→治療へ、という流れがやや息切れ気味というか筆が湿りがちな気がしました。
シナリオライターはまず同じ時間軸で流れる複数の主人公を書きたかったのであって、多重人格はそれを無理なく駆動するための道具立ての一つにすぎなかったのではないかなー、とか。
方向性さえはっきりすれば治癒の過程とか蛇足だよねーとか。
いや、実際そう思ってたかどうかは知りませんし、実際プレイヤーにとっても長々とした治療過程なんか描写されてもどうしようもないわけなので、ゲームとしてはそれでいいんでしょうけど。
なんかここまでネガな感じですが、プレリュードもその内やりたいなーと思っている辺り気に入った作品であることは間違いないので、恐らくこれは贅沢な不満というものなのでしょう、きっと。
>イーグル
ルート内の空気は一番好きです。音楽もテンポがよく、さくさく進められました。
たまひよの頑なさもアレキサンダーのメンバーの暖かさも確かにステロタイプではあるのですが、それで何が悪い、といいたくなるテキストの軽妙さはやはり魅力的。
個人的には紀奈子さんスキー。横ぴぃーすに癒される。
エンディングの「微笑みジェノサイド」のカオスっぷりまで含めて、ひたすら楽しいルートでしたね。
>ファルコン
各主人公で選ぶならこのルートが一番好きかな。
正直なところホーメイやコーダインより隼人に萌えた。
サブキャラもウザさを含めて魅力的。
あとお父さんはアリスを僕にください。
>ガルーダ
正ヒロイン:フェニックスは誰もが考えることのようです。
まあ、個別であの続きやられても誰得なので一周目だけでフェードアウトして良かったね、という。
テキストはライターの趣味全開という感じで面白かったですが、何度も読みたいとは思わないなあ。
>初代コンドル・DJコンドル
DJについては、ついったでもちょっと書きましたが各人格とゆるく繋がった形で外部刺激からコクピット~奈落までの世界を包み込むファイアウォール、またはノイズフィルターのようなものなのかなあと。
奈落にいる人格もDJを通じた形で外部からの情報を少しづつ受け取っていたような印象。
それならばガルーダの精神年齢と知識があそこまで混濁している理由にも納得できます。※
幼児くんは……まあ、セクハラGJとしか。
※よく考えてみたらファルコンの視点になって見てるパートがありましたね……ホークやイーグルの経験も同様に横から見てるとすれば、あのような混濁も不思議ではないのか。
>ぱね田君(あるいはハネダイガー)
このルートでの明日香さんもいいですねー。
小鳩は出来すぎな妹さんですが、それ故どこか現実感がありません。
かわいいけど! かわいいけど!
大事なことなので二回言いました。
おじさんおばさんが全く出て来ないのは作劇上の都合とはいえあざといなーとか。
で、ここからはコンプして思ったこと。
たまひよもホーメイもそうなんですが、主人公たちに比べるとどのヒロインもどこか生々しさに欠ける気がします。
個々の動機付けはステロタイプでないにもかかわらず、その動機に至る背景が物語からは納得できる形で顕われてこない、というか。
明日香が好きなのは生っぽさを一番感じるヒロインだからかもしれません。
あくまで主観ですけどね。
あと、残された子供について。
プレイヤーの分身でもあり作中キャラクターでもある彼は、物語において選択肢を操作する存在であり同時に傍観者でもあります。
残された彼はどこに行くのでしょうか。
飛べるかもしれない、と思い出した彼らの中か。それとも分身であるプレイヤーの中でしょうか――とか。
とりあえず、僕としてはこんなところで。
世界が平和でありますように。

やってる最中は非常に面白かったです。
しかし、終わってからあれこれ考えてみると少々不満、というか物足りない点も。
以下、とりあえず個別ルートについて。
ネタバレ全開なのでやってない人は読まない方が幸せかと。
読んで頂いた後で愛が足りない! と感じた方はこちらをはじめとした様々な場所で愛に溢れたレビューが既に多数ありますので、そちらを読まれるが宜しいかと思われ。
>ホーク
冒頭がアレだったのでどうなることかと思っていましたが、一回りしてからの個別ルートはしごくまっとうな展開で一安心。ハリューいい奴。
明日香はヒロインの中ではなんだかんだ言って一番好きかな。精神的な強さが魅力的。
京についてはある意味で母親の再来なのだなあと思います。彼女と付き合うということは、統合ルートとは別の形で過去を克服することでもあるのでしょう。
「おまえが(ry」については、狙って選択肢を選ばない限りたどり着けないエンドでもあり、ネタと考えるのが妥当か。ただ、ネタとしてああいうエンドを持ってきたことには正直興醒め。メンヘラならみんな包丁かよ、と。
ネタ臭がするのはこの絵師の画風でああいうのやられても……的なものもあるかもしれませんが。
このバッドエンドに限らず、全ルートにおいて途中の丁寧な展開にくらべて最後のトラウマと向き合う→治療へ、という流れがやや息切れ気味というか筆が湿りがちな気がしました。
シナリオライターはまず同じ時間軸で流れる複数の主人公を書きたかったのであって、多重人格はそれを無理なく駆動するための道具立ての一つにすぎなかったのではないかなー、とか。
方向性さえはっきりすれば治癒の過程とか蛇足だよねーとか。
いや、実際そう思ってたかどうかは知りませんし、実際プレイヤーにとっても長々とした治療過程なんか描写されてもどうしようもないわけなので、ゲームとしてはそれでいいんでしょうけど。
なんかここまでネガな感じですが、プレリュードもその内やりたいなーと思っている辺り気に入った作品であることは間違いないので、恐らくこれは贅沢な不満というものなのでしょう、きっと。
>イーグル
ルート内の空気は一番好きです。音楽もテンポがよく、さくさく進められました。
たまひよの頑なさもアレキサンダーのメンバーの暖かさも確かにステロタイプではあるのですが、それで何が悪い、といいたくなるテキストの軽妙さはやはり魅力的。
個人的には紀奈子さんスキー。横ぴぃーすに癒される。
エンディングの「微笑みジェノサイド」のカオスっぷりまで含めて、ひたすら楽しいルートでしたね。
>ファルコン
各主人公で選ぶならこのルートが一番好きかな。
正直なところホーメイやコーダインより隼人に萌えた。
サブキャラもウザさを含めて魅力的。
あとお父さんはアリスを僕にください。
>ガルーダ
正ヒロイン:フェニックスは誰もが考えることのようです。
まあ、個別であの続きやられても誰得なので一周目だけでフェードアウトして良かったね、という。
テキストはライターの趣味全開という感じで面白かったですが、何度も読みたいとは思わないなあ。
>初代コンドル・DJコンドル
DJについては、ついったでもちょっと書きましたが各人格とゆるく繋がった形で外部刺激からコクピット~奈落までの世界を包み込むファイアウォール、またはノイズフィルターのようなものなのかなあと。
奈落にいる人格もDJを通じた形で外部からの情報を少しづつ受け取っていたような印象。
それならばガルーダの精神年齢と知識があそこまで混濁している理由にも納得できます。※
幼児くんは……まあ、セクハラGJとしか。
※よく考えてみたらファルコンの視点になって見てるパートがありましたね……ホークやイーグルの経験も同様に横から見てるとすれば、あのような混濁も不思議ではないのか。
>ぱね田君(あるいはハネダイガー)
このルートでの明日香さんもいいですねー。
小鳩は出来すぎな妹さんですが、それ故どこか現実感がありません。
かわいいけど! かわいいけど!
大事なことなので二回言いました。
おじさんおばさんが全く出て来ないのは作劇上の都合とはいえあざといなーとか。
で、ここからはコンプして思ったこと。
たまひよもホーメイもそうなんですが、主人公たちに比べるとどのヒロインもどこか生々しさに欠ける気がします。
個々の動機付けはステロタイプでないにもかかわらず、その動機に至る背景が物語からは納得できる形で顕われてこない、というか。
明日香が好きなのは生っぽさを一番感じるヒロインだからかもしれません。
あくまで主観ですけどね。
あと、残された子供について。
プレイヤーの分身でもあり作中キャラクターでもある彼は、物語において選択肢を操作する存在であり同時に傍観者でもあります。
残された彼はどこに行くのでしょうか。
飛べるかもしれない、と思い出した彼らの中か。それとも分身であるプレイヤーの中でしょうか――とか。
とりあえず、僕としてはこんなところで。
世界が平和でありますように。
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