雑記「寝起きのピンクフロイドが庭で身内に演奏会」

みたいな、そんな曲も入った新作。

Age of Adz
Asthmatic Kitty
2010-10-12
Sufjan Stevens

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 で、そのラスト曲も勿論悪くないのだが、個人的にはその直前の後半三曲が素晴らしくて歓喜。
「Star Of Wonder」を彷彿とさせる「Vesuvius」から「All For Myself」の流れも勿論のこと、その後の「I Want To Be Well」のカラフルなポップさもたまらなく良い。
I Want To Be Well


 前半から環境音やエフェクトを多量に使ってくる本作は、これまでのフォーク・ロック然とした空気こそ薄めだが、しかし核となるメロディはまったく変わっていない。
 音響の奥行きは時にビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」あたりを思わせるような雰囲気をも感じさせるが、それは決して古臭さではなくむしろ清澄な空気をもたらしている。
 また、本作は特定のコンセプトを持たない、とライナーに書かれているが、それはあくまでバックグラウンド・ストーリーについての話であり、音としてはこれ以上ないほど明確なコンセプトがアルバム全体を貫いている。
 ひとたび通して聴けば、間違いなくソングライターの強固な意志に圧倒されるはずだ。
 その意味では、以前のファミリーだけに向けられていたかのごとき奥床しさから一歩踏み出して、自分の音楽をより広範なリスナーに伝えようと試みた作品、と言えるかもしれない。
 スフィアン・スティーヴンスはこの新作に先立ってEP「All Delighted People」をリリースしているが、その経験もおそらくこの新作には生かされているのだろう。
 このEPは現在DL販売で買うことができるが、邦盤のCDもリリースされるらしいのでそちらも楽しみだ。

All Delighted People

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