テーマ:創作

創作「名切 其の一」

「名切」  序  名切は刀の名であり、一族の名であり、同時に少女の名である。  それは存在を殺し、抹消し――非在とする。  失くし、亡くし、無くす。  その作用は全てのヒトに及ぶ――否、ヒトに限らない。  生きとし生ける全てのもの。  過去に死し、今も死に続ける全てのもの。  その尽くに区別無く剣は振るわれ、一切…
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雑記「月曜委員会」

baruto氏とのコラボ新作です。 今回も歌詞を書かせていただきました。 他の曲とあわせて気に入っていただければ嬉しいです。 眼鏡委員長かわいす。 【ニコニコ動画】【鏡音リン】 Bitter Sweet Almighty 【オリジナル】 雑記「Bitter Sweet Almighty」 HOTEL OF HILB…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(epilogue)」

「水(Aqua)」  ――周に与えられた致死許可証は、二つの意味を持つ。  それはすなわち「ライセンス停止中は、『お前は』絶対殺すな」という逆説的な禁忌。  そして、だからこそ、自身のディクタットが停止している限り、周は決して「樹が殺す」こともまた受容しえないだろう、という上層部の読み。  周はそう見られていることを無論承知…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(14)」

ChapterⅩⅣ:interlouge  移動するワゴン車の中。  運転するのはコンスタン、助手席にはミュサ。  後部座席は簡易ベッドに変貌し、そこではシスター・リゼルが今眠っている。 「ブラザー・コンスタン。あの――」 「ワームの事なら心配いらん。私とリゼルはさておき、君の脳は綺麗なままだよ」 「そんなことを聞きたい…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(13)」

ChapterⅩⅢ  エフドは舞うが如く腕を揮う。  その動作は無駄が無く的確だ。心ある者が見れば美しいとすら感じるだろう。  こんな状況でなければ僕も拍手しているかもしれない。 「すばしこいねえ、二人とも」  エフドは嘆いてみせるが、その口調にはまだ余裕があった。 「しかし、アマネ――君はそうやっていつまでイツキに頼る…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(12)」

ChapterⅩⅡ:interlouge  調子外れなサックスの音が流れている。  美術館の敷地を見下ろせるビルの屋上。  件神無子が扉を開けると同時に、音は止んだ。 「――やあ」  黒いサングラスと黒い肌、そして黒いスーツの巨漢。  大烏の化身、と言われれば信じてしまいそうな男が、柵にもたれてサックスの口を拭っていた。…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(11)」

ChapterⅩⅠ 3.Fortuna  褐色の肌をした少年だった。  くたびれたジーンズにTシャツ。  それに一枚上着を羽織っただけの軽装。  手にも武器らしきものは一切無い。  外見だけならどこにでもいる不良少年にすぎなかった。  その眼と口調を除けば。 「さて――始めまして、かな、アマネ・クダン」 「………
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(10)」

ChapterⅩ:interlogue  朝の街を少年は歩く。  軽やかに、憂いも迷いも無く。 (行くんだね) 「――何処から見てるの?」 (君の側に私の欠片が居るからね) 「――ああ、この傷か。道理で治りが遅いと思った」  少年の右手には浅い切り傷が残っている。 (ほじくり出せば居なくなりますよ――おっと、話ぐらい…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(9)」

ChapterⅨ  朝7時30分。 「課長、指示を」  黒い仕事着を身にまとい、僕は課長と最後の打ち合せをしている。 「昨日のうちに停止解除申請はあげたわ。許可が下りればコールするから、戦闘中に吃驚しないことね」 「――感謝します、と言えばいいのかな」 「いらんわ。あたしから言うことは一つだけ――樹を死なせちゃ駄目よ」 …
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(8)」

Chapter Ⅷ:interlogue  ――市警の一個小隊が消息を絶って、既に16時間が経過しています。関東警察の皇統括本部長は先ほど声明を発表し、テロリストの行動を非難するとともに…………当局は現場から逃走した車両のナンバーと写真を公開し、情報を求めています。情報は110番、もしくは関東警察のHPまで―― 「泡星の死体…
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雑記「Bitter Sweet Almighty」

@baruto氏とのコラボも今回で四作目。 【ニコニコ動画】【鏡音リン】 Bitter Sweet Almighty 【オリジナル】 僕が言うのもなんですが、この曲はいい! メロディもアレンジも素晴らしいと思います。 リンのイラストもかわいいです。 伸びてほしいなー…… 歌詞はまあそのなんだともかく。 自分では…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(7)」

ChapterⅦ  蒸し暑い夜だったが、周はエアコンを強くするのは苦手だった。  今は窓を開けて、生ぬるい風を取り込んでいる。  TVではリゼルたちが突入部隊もろとも消えた、というニュースを繰り返し放送していた。  特計が得た情報でも、現場から去った車などは存在しないという。  どうやって脱出したのか、と周は考えていた。 …
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雑記「そぞろ歩き」

@baruto氏とのコラボも三曲目になりました。 【鏡音リン】 そぞろ歩き 【オリジナル】‐ニコニコ動画(9):  歌詞で今回僕の担当した部分は半分くらい。  もともと氏のつけた仮の詞があったので、それを生かしつつ書いてみました。  わりと好評ぽくて嬉しいです。  作中で明言してはいませんが、大本のネタはルゥシイさ…
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雑記「Neversay Nevermore」

 曲がうぷされていたので早速ぺたぺた。  バルト氏とのコラボ第二弾ですね。  紅茶は歌詞で参加しております。  疾走感溢れる非常に格好良い曲なので、色々と頑張ってみました。  今回も絵師さんたちのイラストが素晴らしいです。皆様に大感謝。  多くの方に聴いて頂ければ嬉しいですね。
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(6)」

ChapterⅥ:interlouge  関東地方全域は七家族の一角に名を連ねる皇(すめらぎ)家の支配下にある。  彼の地における市警は、治安維持組織であると同時に皇家の私設軍隊としての役割が大きい。  東京クレーターを中心とした旧首都圏の荒廃に伴い、彼らは重武装化・強権化していった。  最も、この時代においては世界的に殺人…
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雑記「Dreamin' Freezin'」

【鏡音リン】 Dreamin' Freezin' 【オリジナル】‐ニコニコ動画(ββ): (http://www.nicovideo.jp/watch/nm7683171) バルト氏の作った曲に歌詞で参加させていただきました。 (http://iddy.jp/profile/baruto/) こういうことをやるのは初めてでし…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(5)」

ChapterⅤ 2.Virtus  ――定刻に、「真珠」の二人は美術館のロビーに現れた。 「久しぶりですね、周」  僕が見たリゼル・バルシュカは四年前とほとんど変わっていない。  修道服でないときのシンプルな灰色のスーツ。  一方、彼女の一歩後ろでおずおずと僕に向きあっている少女は全くの初見。  樹より幼く見える…
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創作「残念なお話」

スースさんと右近さんのポストから。 http://twitter.com/Re_44/status/1716400184 http://twitter.com/takayama3104/status/1716464070 http://twitter.com/takayama3104/status/1716543021 ht…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(4)」

ChapterⅣ:interlogue  ――西安の朝。  雲集する自転車がひたすら流れていたのは昔の話だが、今も活気溢れる街であることには変わりない。  かつて首都として栄えたこともある中国の古都の一角に存在する――いや、存在した高層ビル。  現在、その周囲にはロープが張り巡らされ、一般人の立ち入りは禁止されている。  …
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創作「おとぎ話。」

 ――むかしむかしの、おはなしです。  あるところに、せかいでいちばんよわいしにがみがおりました。  ふだん、しにがみたちはじぶんとつながるしそんから、たましいをあつめてくらしていました。  あつめたたましいがおおいほど――つまり、しそんがおおいほど、しにがみはよりつよくなれるのでした。  しかし、そのしにがみには、もうしそ…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(3)」

ChapterⅢ 「爆弾犯はこの女だ」  僕は処務係長・犬伏源三の前で報告を聞いた。  モニターに映っているのは三十歳前後のOL風な人。地味な眼鏡と髪型。服装も地味。  どこに居ても目立たないタイプの女性だった。 「胡桃坂里緒――神無子に見せたところ、記憶と一致した。映像との照合待ちだが、間違いないだろう」  所属は厚生…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(2)」

ChapterⅡ:interlogue  街道を静かに疾走する黒塗りの乗用車。  後部座席の舞旗は運転者にのんびりとした口調で尋ねる。 「アーチャーは追ってこなかったねえ」 「乗車時点で照準が外れたのを確認しました。彼女は安全第一がモットーのようですね」  金髪の美女――舞旗の秘書にして護衛、エスメラルダは無表情のまま返答…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(1)」

ChapterⅠ  十二弟子の一人、双子(ディディモ)と呼ばれるトマスは、イエスが来たとき、彼らと一緒にいなかった。  そこで、他の弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。 「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をその脇腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」  …
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雑記「創作『いつでも君は、僕より優しい。』に関する覚書」

プロローグだけあげて放置してましたが、ぼちぼち開始してみようかなと。  この作品は、拙作「特計の家守さん」と世界観を同じくするものです。  しかし、お話は独立していますのでどちらからお読みいただいても特に支障はありません。  「Change of Seasons」との関連については――現時点では特に無いとしておきます。  本…
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創作「桃泉学園事件簿(7)」

「夏目小太郎/成宮徹」  放課後、小太郎が現場を覗いてみると、現場には既にロープが張られていた。  橋の近辺は立ち入り禁止。まあ予想通りではある。  副会長にでも掛け合ってみるか――とも思ったが、自分に判るような証拠ならば、そもそも既に警察が見つけているだろうと考え直した。  よしんば新しい情報が出たとしても、生徒会からある…
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創作「いつでも君は、僕より優しい。(prologue)」

「空(caelum)」 「――樹、そろそろ時間」 「むー? まだ飲みたりないですよ?」  僕の視線の先には、一人の少女。  車のボンネットの上で体育座り中。 「……もう充分飲んだろ。それ何本目だよ」  足元には三百ミリリットルのペットボトルが散乱している。 「あと、その車には傷付けないようにね」  僕らのじゃないし。…
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創作「桃泉学園事件簿(6)」

書いた本人も中身を忘れるくらい放置しておりましたが、ぼちぼち再開したいと思います。 ペースは例によって不定期ですが、よろしゅうに。 「平田護」  平田護は桃泉学園の生物教師である。  学内の散歩は毎朝の日課だった。  一口に学内と言っても、桃泉学園の敷地は以前述べた通り、ひたすら広大である。  後背の山麓にそのま…
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創作まとめ「A Change Of Seasons」

まとめ。 bookreader.js版はこちらから。 Javascriptを使用しています。環境によっては若干重いかも。 序章/第一章/第二章/第三章/終章/Another Chapter 序章「Cracked Brain」 Ⅰ)http://atslave.at.webry.info/200806/article_1…
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創作「A Change Of SeasonsⅩⅤ」

-Another Chapter:Days of December Flower- ニューヨーク。 かつてグラウンド・ゼロと呼ばれた区域周辺の歩道上。 鉛色の空を見上げる男がいた。 黒いインパネスに薄いレンズの黒眼鏡。インパネスの中には神父服。 どことなく夜羽を思わせるいでたちだが、男には彼女にはない特徴があった。 その…
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